知らず知らずのうちに、私たちのカラダは、その外側から内側から、病気のリスクとなる攻撃を受けています。
体内では、ガン細胞が発生していたり、外からは、細菌やウィルスなどが入って来たり、日々リスクにさらされているんです。
では、なぜこれらが表面化しないのでしょうか?
それは、体内の「免疫細胞」がそんな攻撃から守ってくれているからなんです!
感謝ですね。
ただし、免疫細胞というのは、「加齢」や「ストレス」、そのほか「生活習慣の乱れ」などにより、減ってしまいます。
特に、最近は低体温の女性も増えていたり、それ以外でも、現代社会で活躍する女性は、免疫力の低下のリスクにさらされているといっても過言ではありません。
また、免疫細胞の6割は、「腸内」にいると言われています。
免疫力アップのためには、腸内環境を整えることは不可欠なんです。
この記事では、「自然治癒力」にフォーカスする東洋医学の観点も含めて、以下のことをご紹介します!

- 免疫とは何か
- 免疫力低下を招く原因
- 免疫力が落ちるとどんなことが起きるのか
- 免疫力を上げる方法(生活習慣と食事)
- 東洋医学の観点から免疫力アップする方法
免疫とは
免疫力というのは、私たちを日々、病気のリスクから守る力のこと。
免疫は、次の2つに分かれます。
- 生まれつき備わっている「自然免疫」
- 生まれたあとから、免疫反応を起こすいわゆる抗原というものとの戦いを経て、得ていく「獲得免疫」
私は、この2つの免疫の働きをイメージした時に最初に出てきたのが、バレーボール。(経験者だから?)
自然免疫は、ネット側に構えるブロッカー、
獲得免疫は後衛で控えるレシーバー。
ウィルスや病原菌は、ネットの向こうから攻撃を仕掛けてくるアタッカーです。

相手側からのアタックをブロッカー(自然免疫)が防げなかった時に、レシーバー(獲得免疫)は守りに入るイメージ。
自然免疫には、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とマクロファージがあります。
一方、獲得免疫には、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B細胞があります。(B細胞、T細胞はリンパ球の一種)
免疫というのは、血液中の白血球が担っています。
白血球には、「単球」「好中球」「好酸球」「好塩基球」「リンパ球」と5つの種類があり、これらの白血球の数は、感染した病気によって変化します。
例えば、細菌に感染すると「好中球」が増加し、ウィルス感染では「リンパ球」が増加するといった具合です。
これらが、細菌やウィルスのいる場所に駆けつけ、攻撃します。
免疫=白血球。免疫力をつけるためには、白血球が正常に活動できるように、体内環境を整える必要があるのです。
免疫力低下を招く原因
免疫力が低下する原因には、次のことが挙げられます。
- 加齢
- ストレス
- 生活習慣の乱れ(睡眠不足などは特にダメ)
- 食生活の乱れ
- 抗生物質
- 喫煙など
残念ながら、免疫力の低下は、加齢に抗えません。
免疫力は、20〜30代をピークにして、40代からは下降の一途を辿ります。

それは、ガンなどの病気で亡くなる人の割合が高齢者の方が多いということや、あなた自身も、年齢を重ねるごとに、疲れを実感したり、急にアレルギーが出てきたり、実感したことはありませんか?
また、ストレスと免疫力の関係については、「自律神経」が大きく関係します。
*関連記事→女性ホルモンと関係?呼吸・アロマ・漢方・食事で自律神経を整える方法
自律神経の乱れは、免疫力の低下を招きます。
さらにストレスを受けると、「悪玉菌」が増えて腸内環境が乱れてしまうということも一因としてあるんです。
ストレス・・・恐るべしです。
*関連記事→女性ホルモンと関係?呼吸・アロマ・漢方・食事で自律神経を整える方法

免疫力が落ちるとどんなことが起きるのか
免疫力が低下すると、以下のようなことが起こります。
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疲れやすくなる
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怪我が治りにくい・傷跡がなかなか消えない
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病気が治りにくくなる、悪化しやすい
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インフルエンザや風邪などのウィルス性の病気になりやすい
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アレルギー症状が出やすくなる
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肌荒れする
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便秘または下痢になる
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代謝力が落ちる
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口内炎や吹き出物が出やすくなる
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リウマチなどの自己免疫疾患にかかりやすくなる など
加齢には抗えませんが、でも対策を講じることはできます!
これから、対策についてお話ししますね。
免疫力を上げるためにできる習慣
免疫力を上げるために、必要なことを紹介します。
すぐに生活の中に取り入れられることが、意外と多いと思いませんか?
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体温を上げる
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腸内環境を整える
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質の良い睡眠をとる
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早寝早起きを心がける
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笑う
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ストレス発散の方法を身につける
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筋肉をつける
理想の体温は、36.5度以上です。昨今は低体温の女性も増えていますが、それでは体内の酵素が活発に動けない環境のため、免疫も代謝の力も落ちてしまいます。
冷えた食事を避けて、カラダを温める食材を摂ること、早寝早起きを心がけて、午前中に外に出て有酸素運動をして「陽」のパワーをもらうというのもおすすめです。
有酸素運動をすることで、筋力がつくと、体温も上がりますし、カラダの血の巡りもアップします。
*カラダの温めについてはこちら→冷え性対策!冷え性の原因と漢方・食べ物・飲み物・ライフスタイルで改善!
また、シャワーではなく、ぬるめの湯船にゆっくり浸かりましょう。
また、実は大切なこととして「笑う」ことも、忘れてはいけない免疫アップの方法と言われています。
Photo by Autumn Goodman on Unsplash
笑うことで、ナチュラルキラー細胞が活性化するんです。
人それぞれ笑いの”ツボ”は違いますので、あなたの笑いのツボ探して、腹の底から笑うことを意識してみましょう。
免疫力をアップするための食事
生活習慣とならんで大事なのが食習慣です。
食事に取り入れて欲しい食べ物を薬膳カウンセラーの視点も入れてご紹介します。
腸内環境を整える食べもの
免疫細胞の6割は腸にいるのであれば、腸内環境を整えることが手っ取り早いと思いませんか?
まずは、「善玉菌」を増やすこと、そのためには「善玉菌のエサ」となる食物を摂ることを意識しましょう。
(善玉菌など腸内環境によい菌活については、また別途記事をアップする予定です♪)
まず、善玉菌のエサとして有用なのが、「水溶性の食物繊維」が多く含まれる食べ物です。
代表的なのは、豆類や芋類、おくらやアボカドや春菊、わかめやひじき、昆布などの海藻類です。
また、糖質は善玉菌にとっても大事なエネルギー源、良質の糖質をしっかり摂りましょう。
お米に代表される、穀物(粟やきびなど)が該当します。

ご飯をしっかり食べるということも、ぜひ意識して欲しいです。
からだを温める食材
これらの食べ物がカラダを温める食材となります。
スパイスもうまく取り入れて、カラダの冷えが気になるときに摂り入れてみてくださいね。

- くるみや松の実、栗などの木の実・ナッツ類
- もち米
- ジャスミンティー
- 紅茶
- かぼちゃ
- お肉(鶏肉・牛肉)
- お酒
- 黒酢
- 黒糖
- 次のフルーツ:さくらんぼ・あんず・桃・ライチ
- 玉ねぎ
- ニラ
- ネギ
- 大葉
- 生姜・ニンニクなど
- スパイス(シナモン・胡椒・唐辛子など)
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免疫力アップのための薬膳アドバイス
東洋医学で病気になりやすいのは、「気」の低下と考えます。

そのため、「気を養う」という観点で、免疫力をアップする方法をご紹介します!
免疫の観点で言うと、五臓のうち「肺」の気と「腎」の気を養う。
肺の気が低下すると、外部からの邪気への抵抗力が弱くなります。
また、腎の気を失うと、生きていくためのエネルギーが失われてしまいます。
腎は”アンチエイジング”の臓器です。
気と養うためのアドバイス
- 早寝早起き
- 激しい運動は気を消耗するので、ヨガやウォーキングなどのゆったりとした運動がオススメ
- カラダを温める食事を摂る
- 芋類・穀類を取り入れた食事を摂る
肺の気を養う代表的な食べ物
- 山芋
- くるみ
- 銀杏
- もち米
- はちみつ
*関連記事→マヌカハニーは普通のはちみつとどこが違う?UMFとMGOとは?
私は、このはちみつを愛用しています↓

腎の気を養う代表的な食べ物
- 黒豆
- さつまいも
- 山芋
- 鴨肉
- 蓮の実
- 銀杏
- 羊肉
- シナモン
- 山椒
免疫力をアップするツボ
免疫アップするツボをご紹介します。手指のツボだと押さえやすいですよね。こちら「合谷(ごうこく)」というツボで、便秘解消にも効くツボとして知られています。
私もよくゴリゴリしていますよ♪
こちらの動画、わかりやすく合谷の場所教えてくれてます。「既に知っている」って思っている方も、実はツボの位置ズレているかもしれないので、一度ご覧ください!
まとめ
「免疫力」についてお話しさせていただきました。
免疫力は、加齢により落ちていってしまうわけですが、日々の生活習慣の乱れやストレスなど、加齢以外の要因により、低下を加速させてしまっています。
免疫力の低下を加速させていっている悪い習慣を少しずつでも改善して、免疫力をアップする生活習慣や食事を取り入れていきたいですね。
また、免疫細胞の6割もいるという事実を知ると、自ずと腸内環境を整えたいと思った方も多いのではないでしょうか。
このブログでも腸内環境を整える方法については、近々取り上げたいと思っています!
個別のご相談にも応じてますので、気軽にLINEかお問い合わせフォームから問い合わせください。
実は、ここまで書いたところで「おおっ!」と唸って思い出したのが、12年ほど前の私自身のこと。英会話スクールでマネージャーをしていた頃、毎月月末になるとひどい風邪をひいていました・・・新規の生徒獲得という重責がストレスになり、獲得数を報告しないといけない月末がとても辛かったのです。こんなにダイレクトにストレスがカラダを弱くするとは驚きです。