女性なら誰しも若々しくありたいですよね。
もちろん年齢に抗えないところもあるでしょうが、魅力的に年を重ねたいものです。
そもそも、あなたは老化の原因について考えたことはあるでしょうか。
最近の研究では、老化の原因の7割が「環境」におけるものと言われています。
さらにその環境によるもので、最大の要因と言われているのが、あなたも一度は耳にしたことがあるでしょう「活性酸素」。
活性酸素というのは、あなたの体を酸化させてしまうほどパワフルな酸素の事です。
酸化というのは、「サビさせてしまう」ということ。
呼吸により体内に入る酸素のうち、約2パーセントが活性酸素に変わると言われています。
この活性酸素が遺伝子や細胞にダメージを与えるのです。
呼吸をする限り、活性酸素が体内に取り込まれてしまうのは避けられません。
それではどのようにして活性酸素に負けない体を作るのか。
「抗酸化力を高めること」が必要になってきます。
抗酸化力を高めるために、必要な栄養素「ファイトケミカル(フィトケミカル)」について、この記事では紹介します。
目次
あなたのアンチエイジングの味方「ファイトケミカル」とは
”ファイト(phyto)”というのは、植物由来のという意味です。
”ケミカル(chemical)は化学物質という意味。つまり植物が本来持っている化学的物質と言えますね。
普段あなたが口にしている野菜やフルーツや穀物には抗酸化作用が備わっていると言われています。
よく耳にすると思いますが、ワインに含まれる”ポリフェノール”や緑茶に含まれる”カテキン”などの成分がその代表です。

そもそもこれらの成分は、植物自体が外敵や紫外線から身を守るために備えたもの。
植物の持つ色だったり香りやアクに含まれる独特の苦みなどを指します。
ファイトケミカルは、抗酸化作用以外にコレステロール値の調整などの体質改善以外にも、さらには抗がん作用への効果も注目されています。
人参だけで100種類以上のファイトケミカルが含まれていると言われています。
すでに現在4000以上のファイトケミカルが発見されていますが、研究の結果、効果まで確認できているのは約150だそうです。
それほどの種類のあるファイトケミカル。
効果的に食事に取り入れていくため、その色と効果を押さえておきましょう。
赤のファイトケミカル

リコピン・・・スイカやおなじみトマトにふくまれます。強い抗酸化力があります。がん予防、動脈硬化予防、紫外線・アレルギー対策などの効果が期待できます。
カプサイシン・・・赤唐辛子でおなじみ。
リコピンと同じまたはそれ以上の抗酸化力があると言われています。
がん予防、動脈硬化予防、善玉コレステロールの増加などに効果が期待ができます。
オレンジのファイトケミカル

カロテン(プロビタミンA)・・・体内でビタミンAに変換されます。
抗酸化作用、血行促進、眼精疲労防止などに効果があると言われていますが、がん予防、コレステロール調整などの効果にも期待されています。さらに、スキンケア効果あるので、女性には強い味方。
人参やホウレンソウ、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれます。
フラボノイド・・・ポリフェノールの一種です。
抗酸化作用はもちろんのこと、血行に改善や糖の代謝などに効果があるとされています。
オレンジに豊富に含まれています。
黄色のファイトケミカル

エリオシトリン・・・レモンポリフェノールとも呼ばれ、名前が示す通りレモンやライムに含まれてます。中でもレモンの皮に多く含まれます。抗酸化力がとても強く、肥満防止にも効果があると言われてます。
ヘスペリジン・・・ポリフェノールの一種。血管を健康に保つ役割を持っています。
みかんなどの柑橘類に多く含まれます。
フラボノイド・・・これもポリフェノールの一種。フラボノイドは炭素原子の構造の違いによって、次の種類にも分かれるそう。フラボン、カテキン、イソフラボン、アントシアニジン
ここでは黄色のファイトケミカルの紹介となるので、柑橘類が該当します。
生活習慣病の予防に高い効果があります。
ルテイン・・・サプリメントも多く出ていますが、トウモロコシやゴールデンキウイや緑黄色野菜からも得られます。
目の網膜の保護や治癒に有効だということで加齢による視力低下の予防に効果的です。
その他、がん予防や動脈硬化の予防にも有益と言われています。
クルクミン・・・ターメリックに含まれているポリフェノールの一種。二日酔いに効果的です。
緑色のファイトケミカル

クロロフィル・・・葉緑素とも呼ばれます。ほうれんそう、モロヘイヤ、ブロッコリー、おくら、春菊、緑ピーマンなど緑の野菜に含まれています。
抗酸化作用だけでなく、がん予防、コレステロール調整、貧血予防や解毒作用に加え、消臭・殺菌効果や美肌効果も見込まれます。
紫のファイトケミカル

アントシアニン・・・これは有名ですね。ボリフェノールの一種です。
ブルーベリーや、ナス、紫キャベツなどに多く含まれています。
抗酸化力は非常に強いです。その他、視力の低下予防や改善に役立ちます。
また脂質代謝の改善にも役に立つので、ダイエット効果もあります。
レスベラトロール・・・こちらもポリフェノールの一種。
赤ワインにも含まれています。
レスベラトロールはこちらの記事でも紹介したサーチュイン遺伝子を活性化させるのですって、つまりアンチエイジング効果もダイエット効果も期待できるということです。
茶色のファイトケミカル

クロロゲン酸・・・ポリフェノールの一種でコーヒーの苦味や香りに含まれます。
他にはゴボウやジャガイモ、バナナにも。
中性脂肪の蓄積を予防したり、糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果的で、さらにはダイエット効果も期待できます。
白のファイトケミカル

イソチオシアネート・・・白菜やキャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる成分です。
血液をサラサラにし、がんを予防する作用があると言われています。
その他コレステロール値の調整の効果もあります。
硫化アリル・・・玉ねぎなどのネギ類に含まれる成分です。
玉ねぎを切ると涙が出ますよね。これは硫化アリルの仕業。
しかしこの硫化アリルには、次の効果があると言われています。
疲労回復、血液サラサラ効果、コレステロール値の抑制、脂肪燃焼など
まとめ
どうでしたか?
野菜や果物が元来持っているファイトケミカルの力に驚きませんでしたか?
質の良いサプリメントを効果的に摂るということも必要だったりすると思いますが、まずは日々の食事から体に良い成分を摂り入れる方が、安全だと考えます。
「バランスよく食べよう」とは子供の頃からよく言われていますので、あなたもお肉、野菜、お米をバランスよく摂ることは意識しているかもしれません。
いっぽ踏み込んで、お野菜も色のバランスを意識して摂り入れてみると、アンチエイジングはもちろんですが、その他様々なダイエットや美容効果を得ることができますよ。
もちろん女性ですからダイエット、美容の効果はとても嬉しいところではありますが、あなたの周りの大事な人の健康のためにもファイトケミカルを日々意識して料理に取り入れることもお勧めします。